「ピラティスを始めたいけれど、自分にはどの形態が合っているのだろう?」「パーソナルとグループでは、具体的に何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの女性へ、現役理学療法士が以下3つのピラティスレッスン形態について詳しく解説します。
- パーソナルピラティス(マンツーマン指導)
- セミパーソナルピラティス(少人数制)
- グループピラティス(大人数制)
それぞれの特徴やメリット・デメリットはもちろん、あなたにぴったりの選び方や注意点も紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、理想のピラティスライフをスタートさせてください。
パーソナルピラティスとは?

パーソナルピラティスは、インストラクターとマンツーマンで行うピラティスです。
個別指導ならではのメリットがある反面、料金がやや高めという側面もあります。
ここからは、パーソナルピラティスの特徴と効果、メリット・デメリットについて解説していきます。
パーソナルピラティスの特徴
パーソナルピラティスには、次のような特徴があります。
- 自分の目的に応じたピラティスを実践できる
- 正しいフォームを細部まで指導してもらえる
- 安全性が高く、初心者にも適している
一人ひとりに合わせた適切なプログラムを設計できることが、最大の強みです。
個別指導のため、フィードバックの量も豊富。誤ったフォームが放置される心配なく、初心者でも安心して取り組めます。
パーソナルピラティスの効果としては、姿勢への働きかけや身体の不調へのアプローチ、スポーツパフォーマンスの向上などが挙げられ、グループピラティスと大きな差はありません。
ただし大きな違いは、「効果が安定して現れやすい」、つまり再現性が高いという点です。腰の不調へのアプローチを目的にピラティスを始める人が多い一方で、不調の原因は多岐にわたります。
グループピラティスでは全員に同じ対応をすることになり、不調が増す場合もあります。
パーソナルピラティスでは、個人の身体状態を確認しながら進められるため、効果を実感しやすいのです。
パーソナルピラティスのメリット
メリットは、「インストラクターと共に理想の身体を目指せる」という点です。
肩の重さや腰のだるさを軽減したい、スタイルをより美しく見せたい。そうした願いを実現するには、一人ひとりに合わせたプログラムが不可欠です。
たとえば、理学療法士がリハビリを行う際も、その人の身体を丁寧にチェックしながら、硬くなっている箇所や弱っている筋肉、姿勢の癖などを確認します。そしてリハビリを進める中で、効果を確かめながら少しずつ理想の状態へと導いていくのです。
ピラティスも同様に、その人に合わせて丁寧に進めることで、効果が大きく高まります。
パーソナルピラティスのデメリット
デメリットは主に2点です。
まず、インストラクターによって得意分野が異なる点。
ダイエットやボディメイク、身体の不調(腰痛や肩こりなど)のすべてに対応できるインストラクターが理想ですが、得意分野には個人差があります。
ボディメイクを得意とするインストラクターのもとで身体の不調へのアプローチをお願いしても、思うような結果は期待できません。自分の目標に合ったインストラクターを見つけることが、目標達成への第一歩となります。
次に、料金設定が高めになる点もデメリットです。
金額は施設によって異なりますが、おおよそ1時間あたり7,000円〜10,000円が相場。
施設によっては友達紹介割引や回数券購入による割引があり、お得に始められる場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
セミパーソナルピラティスとは?

セミパーソナルピラティスは、少人数制で行う、パーソナルとグループのいいとこ取りをした形態です。
ここでは、セミパーソナルピラティスの特徴と効果、メリット・デメリットについて解説します。
セミパーソナルピラティスの特徴
セミパーソナルピラティスは少人数制のため、インストラクターの目が行き届きやすく、パーソナルピラティスと比べてリーズナブルな点が特徴です。指導の手厚さと料金のバランスが取れていることが、セミパーソナルピラティス最大の魅力といえます。
効果としては、コストパフォーマンス良く、正しいフォームを習得できることです。
グループピラティスと比較してインストラクターとの距離が近いため、より多くのアドバイスを受けられます。
誤った動きもすぐに指摘してもらえるので、間違った運動を覚える前に修正でき、正しいフォームが身につきやすくなります。
セミパーソナルピラティスのメリット
メリットは大きく2点です。
セミパーソナルピラティスは、パーソナルピラティスより手頃な価格で、かつ手厚い指導が受けられる点が大きな魅力。
少人数のため、動きに対するアドバイスを受けやすく、「誤った動きで続けていた」という事態を避けられます。
動作を身体で覚える初期段階では、外部からのアドバイスが非常に重要です。
アドバイスをもとに調整を重ねることで、正しい動きを習得できます。
誤った運動学習をしてしまうと、修正に大きな労力が必要になります。だからこそ、ピラティス初心者の段階でこそ、アドバイスを多く受けられる環境を選ぶことが大切です。
セミパーソナルピラティスのデメリット
デメリットとしては、複数名で行うため、レッスンの進度に個人差が生じることがある点です。「ついていけない」「物足りない」と感じる場合もあるでしょう。
また、グループピラティスとパーソナルピラティスの中間を取ることで、レッスン内容が中途半端になってしまうリスクもあります。プログラムはメンバー全員に適するよう作られるため、「ここを重点的に鍛えたかった」といった個別の要望が通りにくい点は理解しておきましょう。
グループピラティスとは?

グループピラティスは、大人数で行われるピラティスです。
ピラティスと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこの形態で、手頃な価格で始めやすいことが特徴。
ここでは以下について解説します。
- グループピラティスの特徴
- メリット
- デメリット
グループピラティスの特徴
グループピラティスには、次のような特徴があります。
- 手頃な価格で始めやすい
- 専門スタジオ以外でも開催されている
- 誰でも取り組みやすいプログラムになっている
地域の公民館や多目的ホールなどでもよく見かける形態で、大人数で行うため、基礎的で初心者でも取り組みやすい内容になっていることが多いです。
効果としては、ピラティス本来の効果であるインナーマッスル強化や姿勢への働きかけなどが期待できます。
グループピラティスは手軽に始められる一方で、インストラクターの目が届きにくく、個別指導は限られます。
グループピラティスのメリット
最大のメリットは、通いやすさです。専門的なピラティススタジオだけでなく、地域のコミュニティでも取り入れられることが増えました。
リーズナブルな料金で学べて、基礎的なレッスンが中心のため、誰でも参加しやすく設定されています。
もちろん、ピラティス本来の効果も期待でき、柔軟性向上、筋力増強、姿勢への働きかけなどの効果が見込めます。
グループピラティスは、「運動不足を解消したい」「ピラティスってどういうもの?」という人におすすめです。
グループピラティスのデメリット
デメリットは以下の3点です。
- プログラムはあなた専用ではない
- 同じようなレッスンが続くことがある
- 誤りの修正が少ない
グループピラティスは10人以上の大人数で行われることが多いため、一人ひとりに合わせたプログラムにはなり得ません。筋力や柔軟性に個人差があっても、全員で同じ動きを指示されるため、場合によってはケガのリスクも考えられます。
難易度的には基礎的なレッスンが続き、毎回似たような内容になることも少なくありません。慣れてくると、物足りなさを感じることもあります。
そして特に注意したいのが、誤りの修正が少ない点です。外部からのアドバイスが少ないと、頼りになるのは自分の感覚だけ。
正しい動作ができているか分からないまま続けてしまい、それが身体の不調につながる恐れもあります。
パーソナルピラティスで期待できる効果

パーソナルピラティスが個別プログラムで行われることは、理解いただけたと思います。
ここでは、前述した特徴が具体的にどのような効果を生むのかについて解説します。
- 肩こりや腰痛へのアプローチ
- 痩せやすい身体づくり
- スタイルの向上
これらに焦点を当てて、詳しく見ていきましょう。
肩こりや腰痛へのアプローチ
肩こりや腰痛が起こる原因の多くは、インナーマッスルの弱さ、悪い姿勢の習慣、運動不足による身体の硬さです。
つまり、「筋力低下」「姿勢の乱れ」「関節可動域の低下」が主な原因。
筋力、姿勢、関節可動域には一定の参考値があり、特別な機械や道具を使わなくても、簡単にチェックできます。
パーソナルピラティスでは、個人の身体状態を把握したうえでプログラムを組むため、必要な部分を効率的にケアできます。そのため、身体の不調からくる肩こりや腰痛にアプローチしやすいのです。
また、肩こりや腰痛は再発しやすいものですが、ピラティスを継続的に行うことで筋力や柔軟性を維持でき、再発リスクを抑えられます。
痩せやすい身体づくり
ピラティスのダイエット効果には、基礎代謝の向上が大きく関係しています。
基礎代謝とは、生きていくために必要な最低限のエネルギーのこと。
何もしていなくても消費されるエネルギーを意味します。
基礎代謝には個人差があり、筋肉量が重要な要素です。
基礎代謝のカロリーの約2割は筋肉で消費されているため、筋肉量が多いほど基礎代謝が高くなります。
ピラティスでは、ボクササイズやウォーキングなどの代表的なダイエット方法のように直接消費カロリーを増やすのではなく、大きな筋肉(お尻・太もも・背中など)を鍛えることで筋肉量を増やし、基礎代謝を向上させることで痩せやすい身体を作っていきます。
スタイルの向上
「ヒップアップしたい」「全体的に引き締まった体つきになりたい」など、理想とするスタイルは人それぞれです。
パーソナルピラティスでは、目標とするスタイルをインストラクターと相談したうえで、必要なトレーニングを提案してもらえます。
理想的なスタイルを手に入れるうえで最も重要なのが、体脂肪を減らすこと。せっかく鍛えた身体でも、体脂肪が多いと美しいボディラインは現れません。
ピラティスで部分的な筋肉量を増やし、さらに食事の見直しや有酸素運動を取り入れることで、理想のスタイルに近づきやすくなります。
食事管理なども行ってくれるパーソナルピラティススタジオもあるようなので、チェックしてみるとよいでしょう。
パーソナルピラティスorグループピラティスの選び方

パーソナルピラティスとグループピラティスには、それぞれメリット・デメリットや特徴があるため、人によって最適な選択は異なります。
せっかく選んだピラティスがイメージと異なり、続けられなかったという事態にならないよう、選び方のポイントを紹介します。
パーソナルピラティスがおすすめの人
パーソナルピラティスは、「目標がしっかり定まっている人」におすすめです。
- いつまでに(期間)
- 何のために(目的)
- どうなりたいか(理想)
この3点が明確であれば、インストラクターにも大きなずれなく伝えることができるので、参考にしてみてください。
たとえば、「8月までに(期間)プールで水着を着るために(目的)〇〇さんのようなスタイルになりたい(理想)」といった具合です。
このように具体的に伝えると、インストラクターもあなたの目標を正確に理解し、それに必要なプログラムを組んでもらえます。
「期間が短すぎるかも」と思っても、まずは相談してみましょう。目標達成が難しい場合は、インストラクターが目標設定をサポートしてくれます。
グループピラティスがおすすめの人
「手軽にピラティスを始めてみたい人」に、グループピラティスはおすすめです。
グループピラティスの魅力は、リーズナブルに近所でも始められること。
運動学習の観点から考えても、週1回の運動よりも2回、3回と行った方が、効率よく動作が身につきます。
パーソナルピラティスのスタジオは遠くて通いにくい、値段が高くて何度も受けられないという人は、まずグループピラティスから始めてみましょう。
グループピラティスを受ける中で目標が明確になったり、より詳しくピラティスを知って健康的な身体を手に入れたくなったときは、セミパーソナルピラティスやパーソナルピラティスに移行するのもよい選択です。
選択する際の注意点
パーソナルピラティスとグループピラティス、どちらを選ぶのかに正解はありません。
「どちらがあなたに合っているか」が重要です。
たとえば、持病や手術歴がある場合は、「この姿勢は避けるべき」「この方向には曲げてはいけない」など、細かい配慮が必要な場合があります。
こうした制限は大人数だと見落とされがちなので、パーソナルまたはセミパーソナルピラティスがおすすめです。
ただし、グループピラティスでも事前にヒアリングを行い、必要な配慮について説明があれば、手軽に始められてお得な場合もあります。
パーソナルピラティスに関するよくある質問

パーソナルピラティスの平均金額は?
パーソナルピラティスの料金は、地域やスタジオ設備によって差がありますが、一般的には1回60分で7,000円〜10,000円前後が平均的です。大手スタジオではやや高めで、個人経営では比較的安価な傾向があります。また、回数券や月額制があるスタジオでは、利用することで割安になる場合もあります。
パーソナルピラティスとは何ですか?
パーソナルピラティスとは、インストラクターがマンツーマンで指導を行うピラティスの形態です。腰痛や肩こりなど身体の不調へのアプローチから、ダイエットやボディメイクまで、さまざまな個人の目標に合わせてプログラムを調整できるため、効率的に目標達成を目指せます。初心者も安心して取り組める点も特徴です。
パーソナルジムとピラティス、どちらが痩せますか?
パーソナルジムは、筋力トレーニングや有酸素運動を組み合わせ、消費カロリーが高く、短期間で体重減少を狙いやすい特徴があります。一方、パーソナルピラティスは、姿勢への働きかけやインナーマッスル強化により基礎代謝を高め、リバウンドしにくい身体づくりに効果的です。
目的に応じて選択することが重要です。
ピラティスは月に何回やるのが理想ですか?
ピラティスは週1〜2回、月に4〜8回程度利用するのが理想的です。週1回でも効果はありますが、週2回通うことで身体の使い方が定着しやすく、姿勢の変化や筋力アップを実感しやすくなります。回数を多くしすぎて負担になり、すぐに辞めてしまっては効果がないため、何より無理なく継続できる頻度を選ぶことが重要です。
まとめ
パーソナルピラティスは、目標が明確な人におすすめで、効果の確実性が高いことが大きな魅力です。デメリットとしては料金がやや高めなことと、インストラクターの専門性に差があることが挙げられます。期待できる効果としては、肩こり・腰痛へのアプローチ、痩せやすい身体づくり、理想のスタイル実現などがあります。
ピラティスの形態によって、それぞれメリット・デメリットがあります。
あなたに合った形態を見つけて、興味を持ったら体験レッスンや見学に参加してみてください。
生活にピラティスを取り入れて、健康的に理想の身体を手に入れましょう。
