ピラティスは第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリとしてジョセフ・ピラティス氏によって考案されたものです。
リハビリが元になっているため、筋力不足の女性や高齢者の方でも無理なく取り入れられるおすすめのエクササイズです。
近年、海外セレブやアスリートの間でも高い人気を誇るエクササイズの中でも、特に注目を集めているのが「ピラティス」です。姿勢の改善や代謝アップ、柔軟性の向上によって、しなやかで女性らしい体づくりを叶えることができます。
今回はピラティスを行うと得られるメリットを、厳選して4つご紹介します。
またピラティスのメリットを感じられない方の特徴やその場合の対処法についても解説させて頂きたいと思います。
ピラティスに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
【ピラティスのメリット①】姿勢が改善される
ピラティスを継続して行うことで、体の深層部にあるインナーマッスルを効果的に鍛えることができます。
ピラティスはこのインナーマッスルと言われる、骨盤底筋群や深層にある腹筋群(腹横筋・横隔膜)、背骨を支える多裂筋などが含まれており、これらは身体の中心(体幹)を安定させる重要な役割を占める筋肉を担っています。
これらのインナーマッスルは姿勢を正しく保つための役割を果たしているため、ピラティスでこれらの鍛えることで、筋肉が活性化され、自然と姿勢が改善されていきます。
実際にピラティスを続けているお客様からは、
「猫背だった背中が真っ直ぐになって綺麗になってる!」
「姿勢が良くなってスタイルを他人から誉められた!」
といった「姿勢改善」のご報告をありがたくも非常に多くいただきます。
まず真っ先に上がるメリットとしてピラティスをすることでインナーマッスルが活性化されて「姿勢の改善」ができることが挙げられます。
【ピラティスのメリット②】基礎代謝の向上によるダイエット効果
ピラティスを続けることで、基礎代謝が向上し、自然とダイエット効果が見込めます。これは、適切なフォームで行う全身の筋肉トレーニングによって、筋肉量が増加するためです。筋肉量が増えると基礎代謝が向上し、日常生活での消費カロリーが自然と増えていきます。
その結果、体脂肪が減少しダイエット効果が見込めるのです。
さらに嬉しいメリットとして、基礎代謝が高い状態を長く維持することができるため、多少ですが食事量が増えてしまっても活動量エネルギーとして消費できるようになります。つまり、太りにくい体質への改善が期待でき、リバウンドの予防も期待できます。
【ピラティスのメリット③】自律神経が整う
ピラティスを正しく行うことで、心を落ち着かせ、自律神経のバランスを整える効果があります。
その理由としてピラティスの動作中に行う「呼吸」がポイントになります。
ピラティスは、バーベルやダンベルなどを使用したトレーニングや激しい動きを伴うスポーツとは違い、身体の歪みを整えるためにゆったりとしたリズムの中で、余分な力を抜き、自分の身体と呼吸に意識を集中させることが特徴です。
その結果、運動中はまるで瞑想をしているかのような落ち着いた状態で運動をすることができます。
さらにピラティスは胸部を膨らませる「胸式呼吸」をメインとしてエクササイズとなるため、この胸式呼吸が交感神経を刺激することで、自律神経を整えてくれる効果があります。
自律神経が整うことで、日常生活の中で感じるストレスへの耐性が高まり、不安感の軽減や食欲の低下、睡眠の質を向上させる効果も期待できます。
【ピラティスのメリット④】更年期障害の軽減
ピラティスは姿勢やダイエット効果だけでなく、更年期障害の軽減する効果があります。
年齢を重ねるにつれて、私たちの体は自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなり、、様々な身体の不調が現れてきます。このような不調を「更年期症状」と呼び、これらが日常生活に支障をきたすようになると「更年期障害」として認識されます。
ピラティスには、自律神経の安定やホルモンバランスの乱れを抑制する効能があるため、この更年期障害の症状を軽減する効果が期待できます。
さらにピラティスで鍛えられる骨盤底筋などのインナーマッスルは、尿もれや失禁などの予防・改善にもなります。
このように、様々な観点から見てピラティスを継続的に行う事は更年期障害が心配される40代から50代までの更年期の女性にとても良い運動になります。
ピラティスのメリットを感じられない方の特徴
ここまでピラティスを継続的に行うことで得られるメリットについてご紹介してきましたが、今回提示したメリットを感じられない方も残念ながらいらっしゃいます。
以下でピラティスのメリットを感じられない方の特徴についても説明をさせて頂きたいと思います。
ピラティスで大幅に減量したい方
ピラティスで大幅に減量しようとしている方には、中々効果を感じられないかもしれません。
ピラティスは戦争中の負傷兵がリハビリをするために考案されたメソッドですので、ダイエットを目的としておりません。
ピラティスは生活習慣を整え、健康的な体づくりをサポートする運動ですので、緩やかなダイエット効果は期待できます。しかし、短期間での大幅な減量を目指す方には、食事改善やパーソナルトレーニングなどの別のアプローチを検討していただくことをお勧めします。
ピラティスで筋骨隆々の身体になりたい方
ピラティスで筋肉を大きくしてボディビルダーのような「ムキムキ」な身体を目指している方は効果を感じられないかもしれません。
ピラティスは確かに筋肉を鍛えるトレーニングですが、その目的は「筋肉を大きくする」ことではなく、「筋肉を効率的に使える体づくり」にあります。
ピラティスはマシンのスプリングが負荷となり、力をかける方向やタイミングを調整して身体をしなやかに動かす補助の役割をしてくれます。
この動きによって深層のインナーマッスルを鍛えるので、筋骨隆々ではなく機能的で適度に引き締まった身体を目指している方には効果を感じやすい運動になります。
ピラティスのメリットを感じられない場合の効果的な対処法
ここまで様々なピラティスのメリットを紹介させて頂きましたが、実際にピラティスを行なっても中々効果を感じられないケースがあるかと思います。
今回はもしピラティスをすることによってメリットを感じられない場合にその対処法もご紹介させて頂きます。
これからピラティスを始めようと検討している方だけでなく
「ピラティスをやってみたけどメリットを感じられない・・・」
そんな方にも役立つ内容になっておりますのでぜひご覧下さい。
回数が足りていないため頻度・期間を増やす
ピラティスのメリットを感じられない場合はまず「回数が足りていない」ことが原因として考えられます。
先述したピラティスの考案者のジョセフ・ピラティス氏によれば「10回で違いを感じる」と言われております。
例えば週1回で行なっている場合、1ヶ月継続したとしても4回の実施しかしておらず、違いを感じる10回には足りておりません。
週1回のペースですと、違いを感じるまでに約3ヶ月程度の時間を要することになります。
もしピラティスのメリットをいち早く感じたい方には週2,3回で1ヶ月継続することを推奨します。
正しいフォームを教えてくれるインストラクターをつけてみる
回数を行なってもピラティスのメリットが今ひとつ感じられない場合は、実績のあるインストラクターにフォームを教えてもらいながら行いましょう。
ピラティスは適切なフォームで行うことが前提です。
回数をこなしているのに違いを感じられていない場合は適切なフォームで行なっていない可能性があります。
特に自宅での独学やインストラクター一人に対して多人数を教えるグループレッスンなどでは陥りやすいパターンです。
そのような場合は個別でしっかりとフォームや呼吸を見てくれるパーソナルトレーナーを検討してみましょう。
適切なフォームだけでなくあなたにあったフォームや内容で指導してくれるので、独学やグループレッスンでピラティスを行うより何倍も早く違いを感じられるはずです。
まとめ
以下に本日の内容をまとめます。
ピラティスのメリット4選
・インナーマッスルを鍛えることで姿勢が改善される
・基礎代謝の向上によるダイエット効果
・自律神経が整う
・更年期障害の軽減
ピラティスのメリットを感じられない方の特徴
・大幅な減量をしたい方
・筋骨隆々の身体を目指している方
ピラティスのメリットを感じられない場合の対処法
・回数が足りていないため頻度・期間を増やす
・正しいフォームを教えてくれるインストラクターをつけてみる
以上になります。
ピラティスは非常にメリットの多い運動で、年代や性別を問わず多くの人にお勧めできる運動です。
ぜひ本日の内容を参考にしてピラティスを実施することによって、メリットを感じて頂けると嬉しいです。
今回のブログも最後までご覧いただきありがとうございました。