「芸能人やSNS等で話題になっている『ピラティス』をやってみたい!」
「でも本当にピラティスで痩せるのかな?」
「そもそもピラティスで身体を変えるにはどうすればいいんだろう?」
ピラティスを検討する際に一度はこのように考えたことがあるのではないでしょうか?
この記事では以下の項目
・ピラティスの消費カロリー
・ ヨガや他の運動との消費カロリーの比較
・ ピラティスの消費カロリーを最大限増やすポイント
について解説していきます。
これからピラティスを生活の一部に取り入れたい方や取り入れているけどイマイチ効果を実感出来ない方に向けて記事を執筆しました。
本日のポイントを意識することによって、より理想の身体へと近づくことが出来るかと思いますのでぜひ最後までお読み下さい。
ピラティスの消費カロリー
まずは具体的な計算式を用いてピラティス1時間(1レッスン)の消費カロリーを計算していきたいと思います。
ピラティスの消費カロリーは運動の強度を示す指標である「METs」を参考に「METs×体重×時間」の式で算出していきます。
厚生労働省のMETs表
https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/mets.pdf
厚生労働省のサイトではピラティスの「METs」は3と表示されているので、体重50kgの人が1時間ピラティスを行ったとすると
「3 (METs)×50 (kg)×1 (時間)=150 kcal」
約150カロリーと計算することが出来ます。
ちなみに60kgの人の場合だと
「3(METs)×60(kg)×1(時間)=180」
約180カロリーとなります。
ピラティスを1時間することによってご飯のお茶碗1杯分(100g)と同程度のカロリー消費になります。
他の運動とピラティスの消費カロリーの比較
以下ではピラティスと比較して、他の運動がどれくらいのカロリー消費になるのかを見ていきましょう。
ヨガとの比較
まずはピラティスと類似している運動であるヨガです。
ヨガのMETsは2.5とされておりますので、
50kgの人の場合で
「2.5(METs)×50(kg)×1(時間)=125」
60kgの人の場合だと
「2.5(METs)×60(kg)×1(時間)=150」
歩行との比較
次に歩行動作との比較です。
歩行動作にも人によってペースがありますが、今回は「ゆっくりとした歩行」で見ていきたいと思い
ます。
「ゆっくりとした歩行」のMETsは2となっており、ピラティスは勿論ヨガと比較しても運動強度は少なめです。
具体的な消費カロリーは
50kgの人の場合で
「2(METs)×50(kg)×1(時間)=100」
60kgの人の場合だと
「2(METs)×60(kg)×1(時間)=120」
となっております。
以下にわかりやすいように一覧にまとめました。
運動種目 | Mets (活動強度単位) | 1時間の消費カロリー (50kgの場合) | 1時間の消費カロリー (60kgの場合) |
---|---|---|---|
ピラティス | 3 | 150カロリー | 180カロリー |
ヨガ | 2.5 | 125カロリー | 150カロリー |
歩行 | 2 | 100カロリー | 120カロリー |
上記の中から比較するとピラティスが一番運動強度が高く、消費カロリーも大きい運動であると
言えます。
ピラティスの消費カロリーからダイエット効果は期待できるか?
結論からいってピラティスに大幅なダイエット効果は期待できません。
理由としては、ピラティスはヨガや歩行動作よりも高い消費カロリーが見込めるものの、そこまで大きな消費カロリーではないためです。
ピラティスは元々負傷兵のリハビリとして誕生した運動であり、身体の細かい動きを行う「インナーマッスル」を鍛えて機能改善を図ることを目的としております。
根本的に消費カロリーを増やす運動ではないため、ただピラティスをやっているからといって痩せるかと言われたら難しいと言わざるを得ません。
ピラティスの消費カロリーを最大限増やすポイント
先述した章で「ピラティスの消費カロリーでは痩せるのが難しい」と言いましたが、まだ諦めないで下さい。
最後の章ではピラティスで痩せてダイエットを達成したい方に向けて、ピラティスの消費カロリーを最大限増やすポイントをお伝えさせて頂きます。
この記事を見ている皆様がピラティスに取り組む際の参考にしていただければと思っております!
頻度・期間を増やす
ピラティスの消費カロリーを増やしていくために一番単純な方法は頻度や期間を増やすことです。
ピラティスの運動は一般的には週1回を推奨されることが多いですが、痩せることを目的とした場合は、頻度を増やして週2~3回を行っていくことが大切になってきます。
運動の頻度を増やすことによって消費カロリーを高くすることが可能です。またピラティスをしっかり継続的に行っていくということも大切になります。
ピラティスも1ヶ月目で効果を実感する方もいる一方で、3ヶ月や半年以上行って初めて身体の変化を感じるケースも見られます。
どのような運動にも言えることですが、ピラティスをたった数回行っただけでは身体に大きな変化を起こすことは困難です。
ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスはこのような言葉を残しております。
「10回のセッションで気分が良くなり、20回のセッションで見た目が良くなり、30回のセッションで完全に新しい身体が手に入る」
『ピラティス、100年の歴史と誕生秘話』
目安が定まらず闇雲にピラティスに取り組んでいても、モチベーションが低下してしまいますので、一つの目安として10回から30回ピラティスのセッションを受けてみることを目標としてみて下さい。
他の運動との組み合わせ
ピラティスでダイエットが出来ない理由は消費カロリーが少ないことに起因します。
そのため消費カロリーを補う方法として他の運動と組み合わせることが消費カロリーを向上させる方法として推奨できます。
具体的にはバーベルやダンベルを使用した筋力トレーニング(METs6)やランニング(METs8.3)など運動強度の高い種目です。
また間接的な効果としてピラティスは身体の機能改善に対しては非常に効果が高く、機能的な「動かしやすい身体」になることで他の運動がしやすくなるというピラティス本来の効果も実感することが期待できます。
食事改善を行う
ダイエットは消費カロリーと摂取カロリーの収支バランスが大事です。
ピラティスによる消費カロリーの向上が思ったほど見込めない場合は食事管理を行って摂取カロリーの方にアプローチするのがベストだと言えます。
ただ極端な食事制限は身体の代謝機能を低下させてしまう可能性があり、せっかくピラティスで機能的な向上を期待していても栄養不足によって不健康な身体になってしまいますので食事管理を行える専門の方に見てもらいながら行うことがオススメです。
最後に
いかがでしたか?
本日は「ピラティスの消費カロリー」について様々な観点で深掘りながら、指導者の見解も含めてお伝えさせて頂きました。
最後に今回の内容をまとめさせて頂きます。
・ピラティスの消費カロリーは1時間150~180カロリーでヨガや歩行よりはカロリー消費が大きい
・ピラティスの消費カロリーは決して高いわけではなく、ダイエット効果は高くないので工夫が必要
・ピラティスの消費カロリーを最大限高くするためには「頻度・期間を増やす」「他の運動と組み合わせる」「食事管理を行う」などの方法がある
以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
次回の記事もぜひ楽しみにしてください!